声楽男子、音大卒業しました。 親から見た音大生活、卒業後の生活などを綴っています。

音大受験子供が望めばさせますか?

息子が音大へ進学しました。うたです。声楽です。うちは庶民です。

フリーの音大卒業生の仕事事情

うちの子は音大卒業後、アルバイトをしながら歌の修行を続けてる。

そんな日々だが、歌のお仕事も時々入る。

特に営業をしたりはしていないので全て人からやってくるもの。

学生時代の先輩からのお話が多いが、先生からお声がかかることもある。

ギャラもその時々で様々だ。

 

大抵の場合、仕事はオペラの合唱で、交通費と衣装は自前。

なので、お稽古場所が遠いと交通費がかかる。

経費が嵩み、手取りはほんの少しか持ち出しの方が多いこともあったりする。

しかも、無理を言われたりすることも中にはあったりして。

 

学生の頃よりはマシになったが、やはりヒエラルキーの下層にいるのは間違いないようだ。

芸術の世界というのは実力の世界。

下っ端はいつもこんなもんなんだねと。

でも、今に見てろよ!といつも思っているそうだ。

そして、自分がヒエラルキーの上層部にいけたときには、下の子たちが食べていかれる世界にしたいと夢を語ってくれる。

 

子供は、学生の頃からついていた外の先生に今も教えてもらいながら、折を見てコンクールに応募したりしている。

とはいうものの、コンクールはまだ1回しか応募せず、そのコンクールもコロナでぽしゃってしまった。

 

どちらにしても、子供の同級生もまだみんな修行中。

子供を含め世に出るまでにはあと5年くらいはかかるんだろうなと思う。

芸術家として名が売れるまでには、まだまだ努力が必要だ。

ながーいめで待っている大きな心が親には求められるのだわね。